お茶一覧

日本茶には様々な種類があります。 お好みのお茶探しにぜひご活用ください。

煎茶


煎茶

煎茶
茶葉の色は深い緑。水色は澄んでおり、黄がかった黄金色。
爽やかな香りで、甘み、渋み、旨みのバランスがよい煎茶はお茶の代表です。
生葉を30〜40秒蒸し、揉みを繰り返し、精揉(せいじゅう)と呼ばれる工程で形を整え、乾燥させできたお茶を「荒茶」※1と呼びます。
荒茶から煎茶への仕上げにはブレンドや再度の火入れ工程があり、茶師のが職人技でお茶の風味を引き出します。
 
深蒸し煎茶

茶葉は緑色で柔らかく細目。水色は深い緑色でやや濁って見えます。
深蒸し煎茶は、生葉の蒸し時間が普通の煎茶の2~3倍です。茶葉の内部までしっかり蒸されるため、青臭さや渋みが少なく、甘みのある深い味わいのまろやかなお茶となります。
深蒸し煎茶の茶葉は柔らかく砕けやすいため、お茶に溶け込み水色が濁ります。溶け込んだ茶葉の栄養分もまるごと摂取できるお茶でもあります。
 
玉露

茶葉は深緑、煎茶より太く優しい趣がある。水色はやや淡く透明。
玉露は最も高級な日本茶です。原料となる茶葉は、茶摘み前20日程は茶園を覆います。日光を遮ることにより、茶葉のうまみ成分が増え渋み成分が減少するのです。製造工程は煎茶と同じです。
玉露の味の特徴の一つに「覆い香」(おおいか)があります。海苔の香りのような独特な香りが、濃厚な旨みの中に広がります。60℃くらいの低温のお湯で淹れることが重要です。
 
かぶせ茶

茶葉は深緑、太目でよじれがある場合もある。水色は透明で緑がやや強い黄緑色。
かぶせ茶は茶摘み前1週間程度の期間日光を遮ります。玉露は茶園を覆い、かぶせ茶は茶樹を直接覆う点が異なっています。覆う期間が短いため、玉露のような「覆い香」を持ちながら、煎茶の爽やかさをあわせもつ旨みの多いお茶となります。
 
抹茶

茶葉はパウダー状で鮮やかな緑。茶せんで立てて飲む際にはクリーミーな緑色の泡が立ちます。
抹茶は「碾茶」を茶臼と呼ばれる石臼でひいて、粉末にしたものです。茶道で使われるお茶です。 上品な渋みと旨み、美しい緑が好まれ、近年はお菓子の材料として使われることも多くなりました。 茶葉そのものを食したり飲むため、お茶の持つ栄養を余すところなく摂取できます。
 
てん茶

茶葉は平らな破片状。水色は澄んだ黄色ですが、市場にはあまり出回らないお茶です。
玉露と同じ栽培方法で、茶摘み前20日前後は茶園に覆いをかけ、日光を遮ります。
手摘みし、蒸した後は揉まずに乾燥させ、細かい茎を取り除いたものが碾茶です。
碾茶は玉露と同じ「覆い香」と旨味を持つ香りの高いお茶で、碾茶を茶臼でひいたものが抹茶となります。
 
玉緑茶

新緑園の美味しい日本茶なら特撰ぐり茶
茶葉は勾玉のような形状で緩やかな弧を描きます。水色は透明感のある黄緑色。
煎茶の製造工程から精揉(形を整える工程)がなくなり、回転式のドラムの中で乾燥させます。葉をもむ工程が減るため、渋みが少なくまろやかな味となります。香りは爽やかで、その形から「ぐり茶」と呼ばれています。

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釜伸び茶(釜炒り茶)

釜炒り茶とも呼ばれ、茶葉はまっすぐに伸びた形状でやや褐色をおびた緑色。水色は透明度の高い黄色。
釜伸び茶の製造は、蒸しの工程がなく高温の釜で炒り、精揉の工程で茶葉を細く撚り形を整えます。
釜伸び茶の特徴は釜で炒るために出る独特の「釜香」です。香りが高く、さっぱりした風味です。
 
釜炒り玉緑茶

茶葉は勾玉のような形状で緩やかな弧を描きます。水色は澄んだ明るい黄色。
生葉を蒸さずに高温の釜で炒るため、青臭さが消え「釜香」という釜炒り独特の香りが出ます。
煎茶や釜伸び茶にある精揉の工程がなくドラムの中で回転させながら乾燥を行います。この工程でカーブを帯びた丸い形になります。
味はさっぱりしており高い釜香を感じることができます。
 
茎茶(白折茶)

白折茶とも呼ばれ、茶葉は黄緑色の茎と緑の茶葉が混じっています。水色はやや薄めの黄緑色。
荒茶※1を仕上げる工程で出る茎や粉、煎茶としては大きすぎる茶葉を「出物※2」と呼びますが、茎を選別したものが茎茶です。甘み、旨みは葉に負けず豊富で、すっきりした甘みを楽しめるお茶です。茎茶の中でも、玉露の茎茶は「雁が音」と呼ばれています。

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芽茶

煎茶
茶葉は黄緑色の茎と緑の茶葉が混じっています。水色はやや薄めの黄緑色。
荒茶※1を仕上げる工程で出る茎や粉、煎茶としては大きすぎる茶葉を「出物※2」と呼びますが、茎を選別したものが茎茶です。甘み、旨みは葉に負けず豊富で、すっきりした甘みを楽しめるお茶です。茎茶の中でも、玉露の茎茶は「雁が音」と呼ばれています。

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頭柳(あたまやなぎ)

茶葉は大き目で柳の葉のような扁平な形状。 頭柳も「出物※2」の一つです。荒茶※1の製造工程で扁平に揉まれた大きすぎる茶葉を選別したものです。茶葉は切断しで荒茶に混ぜられるものや、番茶として加工され商品となったり、一部はほうじ茶として加工されることもあります。
 
玄米茶

茶葉は番茶と狐色に炒った米を、同じ比率で混ぜ合わせたものです。水色は薄い黄色から黄緑色。
高級なお茶ではありませんが、炒り米の香ばしい香りが人気があるお茶です。茶葉は番茶が基本とされていますが、煎茶や深蒸し煎茶も玄米茶の茶葉として炒り米とブレンドされることがあります。香りがよく、さっぱりした風味で飲みやすいお茶です。

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ほうじ茶

茶葉は緑を帯びた褐色。水色は澄んだ明るめの茶色。
番茶や茎茶、頭柳などを高温で炒ります。茶葉が褐色になるまで焙じることで水分と一緒に、苦み、渋みがなくなり、焙煎香の高いお茶となります。カフェインの含有量が少なくマイルドなため、小さなこどもにも、ご年配者にもおすすめできるお茶です。すっきりした味は、食事によく合います。

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番茶

番茶は地方によって茶葉の形状、色、水色が異なります。さまざまなお茶が番茶と呼ばれています。
・一番茶と二番茶の間の時期に摘まれたお茶
・三番茶以降の遅い時期に摘まれたお茶
・頭柳と呼ばれる煎茶の製造過程ででた大きな茶葉
・各地方で独自の製法で作られた「地方番茶」
いずれも高級茶ではなく、普段に飲むお茶という点が共通しています。
 
新茶/一番茶

その年に初めて摘むお茶を新茶と呼びます。一番茶とも呼ばれ、品質が良いのが特徴で、茶葉の年間生産量の40〜50%が新茶として摘まれます。
新茶の茶摘みはは鹿児島県で3月下旬から始まり、5月半ばまで時期をずらしながら本州を北上していきます。冬の間の養分を蓄えた新芽は、渋みが少なく旨みが豊富に含まれており、爽やかな風味を楽しめる美味しいお茶です。
 
二番茶/三番茶

お茶は新芽を一番茶として摘んだ後、時間がたつと新しい芽が出てきます。一番茶を摘んだ同じ茶樹に育った芽を、摘んだ順番に二番茶、三番茶と呼びます。二番茶は5月下旬から7月中旬、三番茶は7月中旬から8月中旬、その後四番茶を摘む地域もあります。二番茶以降は、生育期が短いため摘み取りの順番に風味も栄養価も落ちていきます。
 
秋冬番茶

秋冬番茶の茶摘みは9月下旬から10月上旬にかけて行われます。二番茶を摘んだ後はじっくり茶葉を育て、秋になってから茶を摘むのです。四番茶よりやや遅れた時期の茶摘みとなり、秋に摘むため、秋から冬へという意味でこの名前になったのかもしれません。一番茶から数えると、3順目に摘むお茶ですが、秋冬番茶は時間をかけて育てているため、通常の3番茶より風味がよいとされています。
 
粉茶/粉末茶

粉タイプのお茶には抹茶以外に、2種類のお茶があります。
・粉末緑茶は「出物※2」の一つで、荒茶※1の仕上げ工程でふるいにかけて細かい粉状のお茶を選別したものです。香りが高く、渋みと苦みを強く感じるお茶です。
・インスタント緑茶は、お茶の抽出液をパウダー状に加工したものです。お湯や水で溶かすことができ、茶殻が出ないのが特徴です。

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※1「荒茶」
荒茶は、お店に並ぶ商品としてのお茶になる前の段階のお茶です。
お茶は摘み取った直後から酵素による発酵が始まるため、茶農家などが蒸す、炒る、などをして加熱し茶葉の発酵を止めます。その後、揉む、乾かすを繰り返し、形を整え乾燥させたものが荒茶です。
茶師や茶商が荒茶に仕上げの加工をして、煎茶や玉露、玄米茶などの商品になります。
 
※2「出物」
商品になる前の荒茶を ふるいにかけ、茎や大きな葉、粉を取り除いたものを「本茶」と呼びます。
「出物」はふるい分けの段階で取り除かれた部分です。茎茶・頭柳・粉茶が出物に当たります。
芽茶は荒茶から選別されますが「出物」ではありません。
 

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