※お茶の種類のご紹介となります。新緑園では販売いたしておりません。

九州地方の日本茶〜うれしの茶〜

丸みを帯びた形状のうれしの茶は、注ぐたび味の変化が楽しめる
 

―うれしの茶とは?

新緑園公式通販のうれしの茶

うれしの茶は、佐賀県南西部の嬉野市から長崎県彼杵郡(そのぎぐん)にかける地域で生産されているお茶。霧深く澄んだ空気の山間で作られる茶葉は、豊かな旨味を持っています。江戸時代には長崎の出島より欧米へ輸出され、高い評価を得ていました。
 
―日本では珍しいルーツを持つ、うれしの茶



現在日本で栽培されているお茶の多くは、日本人が中国より持ち帰ったものが多いのですがうれしの茶は違います。うれしの茶は、室町時代に明から日本に渡ってきた陶芸職人が自家用に茶葉を栽培したのがきっかけとされています。
その後、1504年に明の紅令民が南京釜を持ち込み、うれしの茶の伝統製法となる「釜炒り茶」を伝授。これを「うれしの茶の父」と呼ばれる吉村新兵衛が改良し、うれしの茶の基礎を築きました。この吉村新兵衛が育てた茶葉は現存しており、なんと樹齢360年越え。今は国の天然記念物に指定され、石碑も建っています。
 
 
―うれしの茶の特徴

新緑園公式通販のうれしの茶""

うれしの茶は茶葉が一枚一枚丸まった形状をしており、そのグリっとした見た目から「グリ茶」と呼ばれています。丸みを帯びた茶葉は普通のお茶よりもゆっくり開くため、注ぐたびに味や香り、旨味の移り変わりを楽しめます。最初はさっぱりした味わいが特徴。茶葉が開くまで何度も淹れられるので、家庭用としても高い人気を誇っています。
 
 
―2種類の製法と味の違い

新緑園公式通販のうれしの茶

うれしの茶には、製法の違う2種類のお茶があります。1つ目は、生茶を釜で炒り発酵を止めてから揉み乾かして作る「釜炒り茶」。釜の大きさに限界があることや、手間がかかることから、生産量が「うれしの茶」全体の5%ほどの希少価値の高いお茶です。釜炒りの香りが際立ち、さっぱりした味わいを楽しめるお茶です。
 
2つめは、やわらかい新芽を高温で蒸し、じっくり揉み乾かして作る「蒸し製玉緑茶」。豊かな香りとまろやかさが特徴です。

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