【日本茶コラム】お茶に含まれる栄養成分
お茶に含まれる栄養成分について
美味しいお茶には沢山の栄養成分が含まれ、様々な効果が期待できます。その一部をご紹介♪
サポニン
サポニンは、野菜や果物などに含まれるファイトケミカルの一種です。 これらの苦味、エグ味などのもとになります。自然の界面活性剤といわれ、 泡立ちやすく、抗菌など作用もあるので石鹸などにも使用されています。 第7の栄養素として最近注目されている「ファイトケミカル」のひとつでもあります。 大豆のイソフラボン、ぶどうのアントシアニン、ゴマのセサミノール、 そしてお茶の「カテキン」もファイトケミカルです。
【効果】
鎮痛、インシュリン作用、中枢神経興奮作用、抗疲労効果、精力増強作用、脂質低下作用、強心作用、血栓予防作用など
【サポニンが比較的多いお茶について】
・煎茶
・ほうじ茶
フッ素
緑茶には、虫歯予防の効果があるフッ素が少量含まれています。
歯磨き粉に比べれば量はごくわずかな量ですが、フッ素が歯の エナメル質に取り込まれると、虫歯の原因の一つである酸に 対抗する働きをします。そのため、カテキンとフッ素の両方を 含んでいる緑茶には、虫歯予防の飲み物としても注目されています。 フッ素は有毒性のある物質として、フッ素の摂取を推奨することを 疑問視する方もいらっしゃいます。しかし、お茶に含まれているフッ素では、 人体に悪影響を及ぼすほどの量ではないので、安心して摂取することができます。
【効果】
虫歯予防
【フッ素が比較的多いお茶について】
・煎茶
・粉末茶
ミネラル
ミネラルとは、炭素や水素、窒素や酵素を除いた必須元素のことです。 無機物などと呼ばれることもありますが、五大栄養素の1つとして 私たちの健康に欠かせない成分です。お茶は、塩分過多に効果的な カリウムが豊富です。カルシウム、リン、マグネシウム、鉄なども含まれています。 (暑い夏にカリウムが不足すると、「夏バテ」症状として現れることもあります。) ミネラルは、血液のアルカリ性を保ちます。お茶も野菜や果物同様、体に良いアルカリ性食品といえます。
【効果】
夏バテ予防
【ミネラルが比較的多いお茶について】
・
お茶全般
クロロフィル
クロロフィルとは、煎茶などの植物やわかめなど藻類に含まれる、 緑色の天然色素成分(葉緑素)のことです。クロロフィルは、 体内に摂り込まれることによって血液中で鉄と結合し, 赤血球や 筋肉のヘモグロビンなどの色素へと変化して貧血を予防する効果 があるとされています。また、人間にとって有害な物質を吸着して、 体外へと排出させるデトックス作用があります。 さらに、血管内のコレステロールを吸着してコレステロール値を 下げる働きなど、健康にとても良い効果をもたらす成分として知られています。
【効果】
抗がん作用、コレステロール値を下げる効果
【クロロフィルが比較的多いお茶について】
・
お茶全般
お茶に含まれる栄養成分の種類と特徴
美味しいお茶には、多様な栄養成分が含まれています。その代表的なものが先述しているサポニン、フッ素、ミネラル、クロロフィルなどのことです。これらはそれぞれ異なる健康効果を持ち、日々の生活をサポートしてくれます。
サポニンは大豆やぶどうにも含まれるファイトケミカルの一種で、抗菌作用や脂質低下作用が期待されます。フッ素は虫歯予防に役立ち、ミネラルはカリウムやカルシウムなどが豊富で体のバランスを整えます。クロロフィルはデトックスやコレステロール低下に効果があるとされています。これらをバランスよく摂取できるのが、お茶の魅力です。
サポニンとフッ素の働き
サポニンは煎茶やほうじ茶に多く含まれ、苦味や渋味のもとになる成分です。自然界の界面活性剤とも呼ばれ、泡立ちやすい性質を持ち、抗疲労や血栓予防など多くの作用が報告されています。
一方、フッ素は煎茶や粉末茶に多く含まれ、歯のエナメル質を強化し、酸に対抗する働きがあります。お茶に含まれる量はごくわずかで、安全に摂取できます。カテキンとの相乗効果により、虫歯予防の飲み物としても注目されています。
ミネラルのクロロフィルの健康効果
お茶にはカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが含まれています。特にカリウムは塩分の排出を促す働きがあり、夏バテ予防にも有効です。
また、クロロフィルは緑茶の鮮やかな色のもとで、血液をきれいにし、体内の有害物質を吸着して排出するデトックス効果があります。さらに、血中コレステロールを下げる働きもあり、生活習慣病予防にもつながります。煎茶や抹茶を日常的に飲むことで、これらの栄養素を自然に取り入れることができます。
新緑園の煎茶
当園の煎茶は甘みとコクとほのかな渋みのバランスが絶妙です。
遠赤外線で焙煎し、飲み口がまろやかな煎茶に仕上がりました。