アッサムについて

アッサムの特徴と味わい

アッサム紅茶は、インド北東部に広がるアッサム地方の肥沃な平原地帯で栽培される紅茶で、世界最大級の紅茶産地として知られています。豊富な降雨量と温暖な気候に恵まれたアッサムは、年間を通して力強くコクのある茶葉が育ち、特に朝の一杯やミルクティーに最適とされています。濃い茶褐色の水色、芳醇でまろやかな味わいが特徴で、口当たりにボディ感がありながらも、クセが少なく美味しく飲めるのが魅力です。

アッサムの紅茶は、しばしば「強いコクを楽しむ紅茶」と評され、英国では朝食の定番であるイングリッシュ・ブレックファストティーにもよく使用されます。紅茶の香りをしっかり楽しみたい方、あるいは甘みやスパイスを加えて楽しむチャイにしたい方に特におすすめです。

アッサムの製法とCTCとは

アッサム紅茶で主流となっている製法の一つが「CTC製法（Crush, Tear, Curl＝つぶす・引き裂く・丸める）」です。

これは機械を用いて茶葉を細かく破砕し、丸める工程を経ることで、短時間で濃厚な抽出ができる紅茶を作る製法です。この製法により、しっかりとした味と濃い色味が出やすくなり、特にミルクティーやチャイなどにぴったりな紅茶が出来上がります。

CTC紅茶は抽出時間が短くてもしっかりとした風味が得られるため、飲食店や家庭でも扱いやすく、紅茶初心者の方でも失敗しにくい点が魅力です。また、アッサムでは伝統的なオーソドックス製法（手摘みや手揉みなどによる製法）で作られる紅茶も一部存在しており、これらは特に香りを楽しみたい方に人気があります。

アッサム紅茶の楽しみ方と飲み方のコツ

アッサム紅茶はそのままストレートで飲むことも可能ですが、濃厚な味わいを活かすならミルクティーが最もおすすめです。

茶葉のコクとミルクのまろやかさが絶妙にマッチし、朝の目覚めや午後のひと息に最適です。お好みでシナモンやジンジャー、カルダモンなどを加えたチャイスタイルにすることで、香り高くスパイシーな一杯にもなります。

淹れる際には、ティースプーン1杯（約2.5g）の茶葉に対して、熱湯（約95〜100℃）を150mlほど注ぎ、3〜4分蒸らすのが基本です。ミルクティーにする場合はやや濃いめに抽出するとバランスよく仕上がります。また、アッサム紅茶は茶葉のグレードや等級によって風味が異なるため、自分の好みに合ったものを選ぶのも楽しみのひとつです。

世界に誇る紅茶文化の代表であるアッサム

世界三大紅茶の一角を担うダージリンと並び称されるアッサムは、インド紅茶の中でも特に重要な産地であり、紅茶文化の発展にも大きく貢献してきました。4月から5月にかけて摘まれるファーストフラッシュ、6月から7月のセカンドフラッシュ、そして11月まで続く収穫期により、年間を通して様々な味わいが楽しめるのも特徴です。

特にセカンドフラッシュのアッサムは濃厚で深い味わいが際立ち、紅茶ファンの間では人気があります。また、インド国内での消費量も非常に多く、現地では日常的に楽しまれている存在です。紅茶を深く知る上で、アッサムは欠かせない一杯。ぜひその芳醇な味わいを、ミルクとともに、またはスパイスを加えて、ご自身のスタイルで楽しんでみてください。

宮崎和紅茶（茶葉）80g