カテキンについて


カテキンとは
カテキンは、主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる色素や苦渋味の成分で、ゴマのセサミン、タマネギのケルセチン、ウコンのクルクミン、ブルーベリーのアントシアニンなども同じ仲間です。抗酸化作用を持っている赤ワインやココアなどと同様、その機能性や健康効果が期待されています。

健康性
●活性酸素を防ぐ抗酸化作用があります。
●ガンの元となる細胞の当然変異を抑えます。
●でんぷんなどの糖質の分解を防ぎ、ブドウ糖としての吸収を抑え、結果として肥満予防や血糖値の上昇を防ぎます。
●悪玉コレステロール(LDL)の上昇を抑えます。
●コレラ菌や0-157など食中毒菌に対し、強い殺菌力があります。また、腸内の悪玉菌を殺し、ビフィズス菌などの善玉菌を増やします。
●悪玉コレステロールの上昇を抑えます。
●虫歯菌の繁殖を抑えて、虫歯になるのを予防したり、口臭を防ぎます。
●花粉症などのアレルギー症緩和に効果的です。
 

カテキンの種類と特徴

カテキンは、緑茶に豊富に含まれる苦味・渋味成分であり、代表的なポリフェノールの一種です。お茶に含まれるカテキンには主に4種類あり、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)といった名称が知られています。

これらはそれぞれが異なる健康作用を持ち、中でもエピガロカテキンガレートは抗酸化作用に優れた成分として注目されています。お茶の抽出方法や温度によって、含有されるカテキン量や種類が異なるため、健康目的で飲む際にはお湯の温度や淹れ方にも工夫が必要です。

カテキンと健康効果の関係

カテキンは、その高い抗酸化力により、体内の活性酸素を除去し、老化防止や生活習慣病の予防に効果があるといわれています。また、血糖値の上昇を抑制し、糖の吸収を穏やかにする働きがあることから、糖尿病予防にも役立つとされています。さらに、コレステロール値を下げる作用や、脂肪の蓄積を抑える効果もあり、ダイエット中の方にもおすすめの成分です。

そのほか、口腔内の細菌の繁殖を抑えることで虫歯や口臭を予防したり、アレルギー症状の緩和、免疫力の向上など、幅広い健康効果が研究によって明らかにされています。
 

日常生活でのカテキンの取り入れ方

カテキンを効果的に摂取するには、日常的に緑茶を飲むことが大切です。特に煎茶や玉露にはカテキンが豊富に含まれており、食後や休憩時に1杯のお茶を飲むことで健康維持に役立ちます。また、近年ではカテキンを配合したサプリメントや飲料、食品なども数多く登場しており、ライフスタイルに応じた取り入れ方が可能となっています。

温度が高いほど抽出されるカテキン量は多くなりますが、渋みも強くなるため、飲みやすさを重視する場合は少し低めの温度で淹れるのも一つの方法です。日本茶の伝統的な飲み方を活かしつつ、現代人の健康維持に役立つカテキンを、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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