かぶせ茶について

広義の煎茶に属し、製造方法は煎茶や玉露と基本的には同じですが、栽培方法に違いがあります。 かぶせ茶は、玉露などと同じく寒冷紗や藁などの遮光幕で茶の木を覆って栽培されますが、20日ほど遮光する玉露と違い、かぶせ茶の遮光期間は摘む前の一週間前後、多くは3日から10日ほどです。また、玉露が大きな遮光幕を茶園全体にさしかける方式であるのに対し、かぶせ茶は茶の木そのものに直接遮光幕をかけます。この遮光幕を直接木にかぶせる栽培方法が、「かぶせ茶」という名の由来です。 直射日光をさえぎって栽培するため、渋みのもとであるカテキンは通常の煎茶より少なく、旨みの元であるテアニンは多くなります。また、茶葉の色も煎茶より鮮やかになり、また被覆することにより玉露のような覆い香も発生します。 でに安土桃山時代に行われていたと言われています。

ちょっと一息 お茶のよもやま話


日本茶Blog

Loading...