深蒸し茶の最大の魅力は、口当たりのまろやかさと、目にも鮮やかな深緑色にあります。通常の煎茶よりも長く蒸すことで茶葉がやわらかくなり、茶の成分がよく抽出されやすくなるため、甘みや旨みが引き出されやすいのが特徴です。反面、渋み成分であるカテキンは抑えられるため、渋みが少なくまろやかな味に仕上がります。
また、茶葉が細かく砕けやすいため、湯を注いだときに粉末状の茶葉が溶け込み、濁りのある深い緑色の水色(すいしょく)になるのです。これが深蒸し茶の特徴的な見た目でもあり、多くのファンを魅了しています。
新緑園の深蒸し茶は、長時間の蒸しと遠赤外線火入れにより、甘みと香ばしさのバランスが整った、コクのある味わいを実現しています。
深蒸し茶は茶葉が細かいため、急須に詰まりやすいというイメージを持つ方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、目の細かい茶こし付きの急須や、横手形の急須です。急須の中で茶葉が広がりやすく、お茶の旨みをしっかりと抽出できるでしょう。
また、深蒸し茶は低温(60〜70℃)のお湯でゆっくりと淹れると、甘みと旨みが際立つ味わいになります。逆に熱湯で淹れると、渋みが強く出てしまうことがあるので、湯冷まししてから注ぐのがおすすめです。
急須に茶葉をたっぷりと入れて淹れる「二煎目・三煎目」も楽しみの一つ。蒸し時間が長い分、一煎目で多くの旨み成分が出ますが、二煎目は香りが立ち、三煎目はさっぱりとした後味を楽しめます。シーンに応じて温度や濃さを調整してみましょう。
深蒸し茶は、味や香りの良さだけではなく、健康成分をしっかり摂取できるお茶としても注目されています。長時間蒸すことで茶葉の細胞壁がより壊れ、ビタミン類やアミノ酸、カテキンなどの有効成分が水に溶け出しやすくなるからです。さらに、茶葉が細かくなる分、微粉末として湯に溶け込むことで、お茶に含まれる栄養を余すことなく摂取できるのが深蒸し茶ならではの利点と言えるでしょう。
とくに注目されるのが、リラックス成分「テアニン」や抗酸化作用をもつ「カテキン」。これらはストレス緩和や免疫力向上に役立つとされ、現代の生活スタイルにもぴったりです。また、深蒸し茶は胃への刺激が少なく、渋みも穏やかなため、妊娠中の方や高齢の方にも好まれる傾向があります。
「日々の習慣に無理なく取り入れたい健康飲料」として、深蒸し茶はまさにぴったり。香りとともに、心と体に優しく働きかけてくれる一杯を、ぜひ毎日の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 |