九州の一部地域のみで作られる貴重な釜炒り茶



霧立つ神話の里で育つ茶葉
宮崎県北西部の高千穂町は県境を熊本県、大分県と接する標高350mの山間部に位置しています。高千穂の山間部は、昼夜の寒暖の差が大きく、霧がよく立ちます。霧が直射日光に当たる時間を短くするため、渋み成分が少なく、甘み成分の多いお茶が育つのです。年間を通しても寒暖差が大きく、お茶の栽培に適した気候と地形のおかげで、高千穂は高品質な茶葉を産出しています。

古くから伝わる釜炒り製法
高千穂のお茶は釜炒り茶です。釜炒り製法で作る茶の歴史は古く、16世紀ごろに大陸より製法が伝わったとされています。今もなお、昔ながらの製法にこだわった良質な釜炒り茶が、高千穂と五ヶ瀬などの西臼杵郡で作り続けられています。

一般的に多くのお茶は、製茶の過程に「蒸し」が入ります。しかし、「釜炒り製法」では、300℃位に熱した釜に、茶園で摘んだ生葉を入れ、炒ります。釜で炒ることにより、茶葉の酸化を抑え発酵が止まり、豊かな香り持つお茶となるのです。釜で炒った後、手でもみ乾燥させる過程で、茶葉は弧を描くように丸くなります。

高千穂釜炒り茶の特徴
香ばしい「釜香」と呼ばれる独特の香りが最大の特徴です。水色は濁りがなく透明感のある明るい黄金色。炒ったことで茶葉の青臭さがなくなり、香ばしいさを感じます。味はまろやかでくせのない爽やかな味わいのお茶です。
 
 

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