かぶせ茶について



広義の煎茶に属し、製造方法は煎茶や玉露と基本的には同じですが、栽培方法に違いがあります。 かぶせ茶は、玉露などと同じく寒冷紗や藁などの遮光幕で茶の木を覆って栽培されますが、20日ほど遮光する玉露と違い、かぶせ茶の遮光期間は摘む前の一週間前後、多くは3日から10日ほどです。また、玉露が大きな遮光幕を茶園全体にさしかける方式であるのに対し、かぶせ茶は茶の木そのものに直接遮光幕をかけます。この遮光幕を直接木にかぶせる栽培方法が、「かぶせ茶」という名の由来です。 直射日光をさえぎって栽培するため、渋みのもとであるカテキンは通常の煎茶より少なく、旨みの元であるテアニンは多くなります。また、茶葉の色も煎茶より鮮やかになり、また被覆することにより玉露のような覆い香も発生します。 でに安土桃山時代に行われていたと言われています。
 

かぶせ茶とは

かぶせ茶(かぶせちゃ)は、日本茶の中でも煎茶と玉露の中間に位置するお茶として知られています。広義には煎茶に分類されますが、最大の特徴はその栽培方法にあります。収穫前の7〜10日程度、茶の木に直接寒冷紗などの遮光幕をかぶせて育てることで、渋みのもとであるカテキンの生成を抑え、旨みの成分であるテアニンを豊富に含んだ、まろやかでコクのある味わいに仕上がります。

また、遮光によって生まれる「覆い香(おおいか)」と呼ばれる特有の香りも、かぶせ茶の魅力のひとつ。玉露ほど手間はかからないものの、煎茶よりも一段上の風味を楽しめる、まさに“ちょうどよい贅沢”なお茶と言えるでしょう。

かぶせ茶の美味しい淹れ方

かぶせ茶の旨みを最大限に引き出すには、低めの温度のお湯を使うのがポイントです。おすすめは60〜70℃程度のお湯で、茶葉をたっぷり使い、1分ほどじっくりと蒸らしてから注ぎます。お湯の温度が高すぎると、せっかくのまろやかな味わいが損なわれ、渋みが強く出てしまうため注意が必要です。

一煎目は甘みと旨みを中心に、二煎目以降は徐々に渋みが加わっていく変化も楽しめるのが、かぶせ茶の魅力のひとつ。季節や気分に応じて、湯の温度や抽出時間を変えることで、自分好みの味を見つける楽しさもあります。

また、かぶせ茶は冷茶にも適しており、冷水でじっくりと抽出すると、爽やかな香りとまろやかな甘みが際立つ一杯に仕上がります。夏場には特におすすめの飲み方です!

かぶせ茶の魅力と活用方法

かぶせ茶はその味わいのバランスの良さから、日常のお茶としても、来客時のおもてなしとしても重宝されるお茶です。和菓子との相性はもちろん、洋菓子やチーズなど、意外な食材とのマリアージュも楽しめます。

また、料理への応用もおすすめです。かぶせ茶を使った茶漬けや出汁代わりの利用など、食卓を豊かに彩るアレンジも可能です。茶葉をそのまま料理に使うことで、香りや栄養を丸ごといただくこともできます。

新緑園では、かぶせ茶本来の味わいをしっかりと引き出すため、栽培から火入れまで丁寧に手間をかけた商品をご用意しております。煎茶よりも一歩上の味を楽しみたい方に、ぜひ一度味わっていただきたい一品です!



煎茶100g 【SN5】煎茶100g 【SN5】594円(税込)

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