ダージリンについて

ダージリン・ティーは、インド北東部西ベンガル州北部のダージリン地方で生産される紅茶の総称です。時に「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、セイロンのウバ、中国のキーマンと並び世界三大銘茶と称されています。
紅茶の中でも特に香りを重視され、ストレートティーで飲まれることが多いです。ダージリンが強い香りを持つのは、寒暖の差の激しい標高の高い山地で生産されているためです。セカンドフラッシュではマスカテルフレーバー(マスカットフレーバー)と呼ばれる特徴的な香りの顕著なものが上質とされます。マスカテルフレーバーの香気成分の生成には茶葉に対するウンカの吸汁が関与するとされ、セカンドフラッシュが摘まれる時期にもっとも多く発生します。
紅茶は一般に茶葉を完全に酸化発酵させたものですが、ダージリン地方の春摘み茶(ファーストフラッシュ)には軽発酵で、緑茶に近いものも少なくありません。 現在市場に「ダージリン」の名称で出回っている茶葉は実際の生産量(全紅茶の2%程度がダージリンと言われている)よりかなり多く、ダージリンの名前を騙った偽物やほんの少量しかダージリン紅茶が含まれていない劣悪品の類が出回っていると思われる。
ダージリンとは?香り高い紅茶の王様
ダージリンは、インド北東部・ヒマラヤ山脈の麓に位置するダージリン地方で生産される紅茶で、その気品ある香りと味わいから「紅茶のシャンパン」と称されています。イギリス統治時代に茶園が開発され、現在では世界三大銘茶の一つとして名を馳せています。
特徴は何といっても、その豊かな香りと繊細な風味。標高の高い地域で寒暖差の激しい気候のもと育つ茶葉は、他の紅茶とは一線を画した個性を持ち、ストレートティーで楽しむのに最適とされてる美味しい紅茶です。
中でも「マスカテルフレーバー」と呼ばれるマスカットのような芳醇な香りを持つセカンドフラッシュ(6月前後に収穫される夏摘み)が高く評価されています。この香りは、ウンカという虫が茶葉に与える微細なダメージによって生まれることが知られており、自然の力が織りなす芳香ともいえます。
摘採時期による味わいの違い

ダージリンティーは、年間を通じて3回の主な収穫期があります。それぞれの時期によって味わいや香りが異なり、ファンを惹きつけてやみません。
ファーストフラッシュ(春摘み)は、3月〜4月にかけて摘まれる新芽を使った紅茶で、淡い色合いと軽やかな味わいが特徴です。わずかに緑茶に近い爽やかさがあり、繊細な香りが魅力です。
セカンドフラッシュ(夏摘み)は、6月頃に収穫され、もっとも香りが強く、いわゆるマスカテルフレーバーが顕著に表れる時期です。しっかりとしたコクと深みがあり、多くの紅茶ファンにとっては「最もダージリンらしい」とされる味わいです。
オータムナル(秋摘み)は、10月頃の収穫で、熟成された円熟味のある風味とまろやかさが感じられます。セカンドフラッシュほどの華やかさはないものの、落ち着いた味わいがあり、ほっと一息つきたい時にぴったりです。
本物のダージリンを見分けるために

ダージリンティーは、その人気の高さゆえに、世界中で多くの模倣品が出回っているのが現状です。実際には、世界で流通している「ダージリン紅茶」の多くが、純正のダージリンではないとも言われています。ダージリン地方で生産された紅茶は、世界の紅茶全体のわずか2%程度しかなく、それを上回る量の「ダージリン」と称される商品が市場に出回っているのです。
本物のダージリンを選ぶには、パッケージに「ダージリン・ロゴ(インド紅茶局が認定した認証マーク)」があるかどうかを確認するのがポイントです。また、生産茶園名が記載されている場合は信頼性が高く、シーズンやグレード(FTGFOP1など)の表示も品質の目安となります。
香り高く繊細なダージリンは、日本茶好きな方にもぜひ味わっていただきたい美味しい紅茶の一つ。自然が育んだ奥深い香りと味わいは、茶葉ごとの個性を楽しむという意味で、日本茶と通じる魅力を感じさせてくれます。

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