【日本茶コラム】石川県


伝統的に焙じ茶の消費量が高いが、茶生産量は極めて少ない。江戸時代は加賀藩主にも献上され歴史のある産地でしたが、現在は、有志が復活させているほどで、流通量は極めて少ない幻の産地。


 
加賀棒茶(かがぼうちゃ)
石川県で主に生産される。石川県では「棒茶」、「番茶」といえばこれを指すことが多い。茎茶(棒茶)をほうじたもの。金沢が発祥の地とされ、石川県ふるさと食品認証食品に登録されている。また、石川県では県内で焙煎された棒茶の認証基準(農安第1751号、平成19年10月22日)を制定している。 なお、茎ほうじ茶はお茶の生産地であれば日本各地で生産されているが、特に過去石川県のある製茶場が加賀棒茶を昭和天皇に献上したという経緯から「献上加賀棒茶」を製品化したため、加賀棒茶がより一般に名前が知られるようになった。ただ、「献上加賀棒茶」は焙煎の度合いが浅いため、香りが甘く柔らかではあるが、一般的な焙じ茶に比べ渋みがやや強いという特徴を有する。
 
中居茶(なかいちゃ)(穴水町)
江戸時代は加賀藩主にも献上された歴史を持つ産地であったが、後継者不足や他産地との競争などにより廃絶。現在は、有志が復活させているが、流通量は極めて少ない幻の産地となっている。

※上記は新緑園ではお取り扱いがございません。
 あくまでも産地のご紹介となります。
 悪しからずご了承ください。

 

石川県における茶文化と生産の位置づけ

石川県は、日本茶の生産量自体は極めて少ない地域ですが、独自の茶文化が根付いている土地として知られています。特に焙じ茶の消費量が多く、日常の飲み物として親しまれてきました。江戸時代には加賀藩主への献上茶が存在し、一定の評価を受けていた歴史も残っています。

その後、他産地との競争や栽培環境の変化により、茶生産は次第に縮小しました。現在では、商業的な大規模生産はほとんど行われていませんが、有志による再生の取り組みが続けられています。

流通量は限られるものの、地域に根差した茶として静かに受け継がれている点が、石川県のお茶の特徴といえるでしょう。

加賀棒茶に見る石川独自の焙じ茶文化

石川県を代表するお茶として知られるのが加賀棒茶です。加賀棒茶は、茎茶を焙じた焙じ茶で、県内では「棒茶」や「番茶」と呼ばれることもあります。発祥は金沢市とされ、長年にわたり家庭の味として親しまれてきました。

現在では石川県ふるさと食品認証食品にも登録され、県内で焙煎された棒茶に関する独自の認証基準も設けられています。茎由来の軽やかな香りとすっきりした飲み口が特徴で、一般的な焙じ茶とは異なる個性を持っています。

なお、「加賀棒茶」は、過去に昭和天皇へ献上された経緯を持つ製品が登場したことで、その名が全国的に知られるようになりました。

中居茶が伝える幻の産地の記憶

能登半島に位置する穴水町の中居地区では、かつて中居茶と呼ばれる茶が生産されていました。江戸時代には加賀藩主に献上された記録もあり、中居茶が地域の特産として一定の地位を築いていたとされています。

しかし、後継者不足や生産環境の変化により、茶園は次第に姿を消しました。現在では、地域の有志によって復活への取り組みが進められていますが、生産量はごくわずかにとどまっています。そのため、中居茶は「幻の産地」と表現されることもあります。

石川県の茶業の歴史を語るうえで、中居茶は過去と現在をつなぐ象徴的な存在であり、地域文化の一端を今に伝えています。

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