京都府について
生葉収穫量13200トン、荒茶生産量2920トン。宇治茶で知られ、宇治市、宇治田原町、和束町などが主産地のほか、両丹地方でも茶栽培が行われています。また、茶の加工場数は静岡県に次ぎます。
宇治茶
国内随一のブランド力を持つ茶銘柄です。細分すると宇治市の宇治茶のほか、宇治田原茶、和束(わづか)茶、南山城茶などを総称し、綾部や福知山といった両丹地区からの茶葉も宇治茶として加工されています。山本嘉兵衛が宇治郷小倉の木下家において「玉露」を発明しました。宇治田原町では玉露、和束町では碾茶栽培も盛んです。
宇治茶の歴史とブランド力
宇治茶は、日本を代表する高級茶ブランドとして古くから知られています。その歴史は室町時代までさかのぼり、足利将軍家にも献上された記録があるほどです。江戸時代には宇治での製茶技術が発展し、独自の香りと味わいを持つお茶として全国に広まりまっていきます。特に、山本嘉兵衛による玉露の発明は、宇治茶の評価を飛躍的に高めました。
玉露は覆い下栽培によって育てられ、まろやかで旨味の強い味わいが特徴です。また、碾茶(てんちゃ)は抹茶の原料としても用いられ、茶道文化とともにその価値が守られ続けています。今日では宇治市や宇治田原町、和束町を中心に、多様な茶種の栽培が行われており、全国はもちろん海外市場にも輸出されています。
多様な産地と特色ある製茶
京都府の茶産地は宇治市周辺だけにとどまらず、府内各地に広がっています。南部の宇治田原町は玉露の一大産地として有名で、豊かな自然環境と適度な寒暖差が高品質な茶葉を育みます。和束町は「茶源郷」と呼ばれる美しい茶畑が広がり、碾茶や煎茶の生産が盛んです。
また、南山城村や綾部市、福知山市といった両丹地方でも茶栽培が行われており、地域ごとに異なる香味を楽しむことができます。これらの地域から収穫された茶葉は「宇治茶」としてブランド化され、品質管理や認証制度によってその名声を守っています。加工場数が全国でも静岡に次ぐ多さを誇ることからも、京都がお茶の生産と加工の両面で重要な拠点であることがうかがえます。
観光と結びつく宇治茶文化
宇治茶は、観光資源としても京都府を支えています。宇治市内には平等院鳳凰堂や宇治上神社といった歴史的建造物があり、それらとともに宇治茶を楽しむことができるカフェや茶房が多く点在します。観光客は、茶畑を見学したり、製茶工程の体験を通じて、宇治茶の魅力を五感で感じることができます。
また、茶道の稽古や抹茶の点て方講習など、文化体験型のプログラムも人気です。地元の生産者や茶問屋が主催するイベントでは、新茶の試飲や茶葉の直売が行われ、地域の活性化にもつながっています。宇治茶は単なる飲み物ではなく、京都の歴史や文化、そして人々の暮らしと深く結びついた存在として、これからも多くの人に愛され続けるでしょう。
※上記は新緑園ではお取り扱いがございません。
あくまでも産地のご紹介となります。
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