【日本茶コラム】愛媛県
 
生葉収穫量321トン、荒茶生産量68トン。主産地は新宮、富郷地域となっている。
産地は四国山脈の山間部に点在し、良質な茶が生産されています。

 
新宮茶(しんぐうちゃ)(四国中央市)
愛媛県を代表する産地で、無農薬栽培を他産地に先駆けて行うなど高級志向のブランド産地。また、四国中央市となってからは、富郷地方の茶も新宮茶として出荷しています。
新宮は、高地で朝霧・夕霧が発生し、寒暖差が大きく、お茶作りに適した産地です。また、土壌にはお茶の香りをよくする緑泥片岩が多く混じっていることで、豊かな香りとしぶ味があふれるのが特徴です。
 
久万茶(くまちゃ)(久万高原町)
久万高原で生産される上煎茶のこと。昼夜の温度差が大きく、朝霧・夕霧に覆われる環境で生産されています。コクと甘みがあり、高原茶独特の味と香りに優れた特徴があります。
 
松野茶・鬼北茶(まつのちゃ・きほくちゃ)(松野町)
県南部の松野町で生産されるお茶です。特有の濃霧、深く濃緑色の葉、香りが高くほのかな甘みが広がる特徴があります。戦後、鬼北町・松野町周辺でお茶栽培が始まり、昭和32年の茶園造成から本格的に生産が行われ現在の産地が形成・維持されています。
 
宇和茶(うわちゃ)(西予市宇和町)
西予市宇和町で生産されるお茶で、標高200メートルの山間部で生産されています。
周囲を400m〜800mの連山に囲まれ平均標高200mの山間盆地で、温暖で昼夜の温度差が大きく朝霧が発生しお茶栽培に適しています。コクの深い渋みと甘み、香りが特徴です。
 
石鎚黒茶(いしづちくろちゃ)(西条市小松町)
石鎚山の麓、西条市小松町の石鎚地区に古くから伝わる幻のお茶で、日本に4つしかない貴重な後発酵茶の一つです。石鎚参詣の接待に用いられ、広まりました。名称は見た目の茶葉の色にちなむ。後発酵茶とは、茶葉を加熱した後に微生物により発酵させたお茶です。また、石鎚黒茶は、糸状菌により好気発酵させた後、乳酸菌により嫌気発酵を行うことによって製造される二段発酵茶でもあります。二段発酵により生じる黒い茶葉と独特の香り・酸味があり黄金色に輝くお茶は、温かいとすっきりと飲め、冷やすとさっぱりとした味わいが特徴です。

※上記は新緑園ではお取り扱いがございません。
 あくまでも産地のご紹介となります。
 悪しからずご了承ください。

山間地が育む愛媛県のお茶づくり

愛媛県のお茶産地は、四国山脈の山間部を中心に点在しています。標高のある土地が多く、昼夜の寒暖差や朝霧・夕霧に恵まれている点が大きな特徴です。こうした自然条件は、茶葉の生育をゆっくりと進め、香りや滋味を豊かにするといわれています。

平野部で大規模に生産される産地とは異なり、愛媛県では小規模ながら質を重視したお茶づくりが行われてきました。新宮や富郷、久万高原など、それぞれの土地の個性を生かした茶が育まれています。量よりも風味や背景を大切にする姿勢は、愛媛県産茶の大きな魅力です。地域の自然と共に歩んできたお茶文化が、今も静かに受け継がれています。

愛媛県を代表する緑茶産地の個性

新宮茶は、愛媛県を代表するブランド産地として知られています。無農薬栽培をいち早く取り入れるなど、高品質志向のお茶づくりが特徴です。高地特有の冷涼な気候と緑泥片岩を含む土壌が、香り高くほどよい渋みを生み出します。久万茶は久万高原町で生産され、コクと甘みのバランスに優れた上煎茶として評価されています。

松野茶や鬼北茶は、県南部の濃霧に包まれる環境で育ち、深い緑色の茶葉とやさしい甘みが印象的です。宇和茶は山間盆地の地形を生かし、力強い渋みと香りを併せ持っています。いずれの産地も自然条件を生かし、土地ごとの個性を丁寧に引き出している点が共通しています。

石鎚黒茶にみる愛媛の発酵茶文化

愛媛県には、緑茶だけではなく希少な発酵茶文化も残されています。その代表が石鎚黒茶です。石鎚山麓の西条市小松町に伝わる後発酵茶で、日本に数えるほどしか存在しない貴重なお茶の一つです。かつては石鎚参詣の接待茶として用いられ、人々の往来と共に広まりました。

製法は非常に独特で、糸状菌による好気発酵と乳酸菌による嫌気発酵を組み合わせた二段発酵が行われます。その結果、黒褐色の茶葉と、爽やかな酸味を持つ黄金色の水色が生まれます。温かくするとすっきりとした飲み口になり、冷やすとより軽やかな味わいになります。石鎚黒茶は、愛媛県のお茶文化の奥深さを象徴する存在といえるでしょう。


 
宮崎県 新緑園の日本茶はこちら

ちょっと一息 お茶のよもやま話


日本茶Blog

Loading...