玉露(ぎょくろ)とは|被覆栽培が生む旨味と、おいしい淹れ方

口に含んだ瞬間に広がる、まろやかで濃厚な旨味。澄んだ黄緑色の水色と、ふくよかな香り。「玉露(ぎょくろ)」は日本茶の中でも特別な存在として知られています。本記事では、玉露がほかのお茶と何が違うのか、製法上の特徴と栽培の工夫、そして家庭でおいしく淹れるためのポイントをご紹介します。

玉露とは

玉露とは、日本茶の一種で、製造法上の分類としては煎茶の仲間に属します。最大の違いは栽培方法にあります。お茶の木では旨味成分のテアニンが根で生成された後、幹を経由して葉に蓄えられますが、葉に日光があたるとテアニンの一部がカテキン(苦味・渋味の成分)に変化します。

玉露は、収穫前の一定期間、茶園を覆って日光を遮る「被覆栽培」を行うことで、葉のテアニンを温存し、旨味の強いお茶に仕上げる工夫がされています。

玉露の味わいの特徴

  • テアニン由来の濃厚な旨味と甘み
  • 渋み・苦みが穏やかで、口当たりはまろやか
  • 「覆い香」と呼ばれる、青海苔のような独特の香り
  • 水色は澄んだ黄緑色〜黄金色

家庭でおいしく玉露を淹れるには

玉露の旨味を最大限に引き出すには、低温・少量・時間をかけてじっくり、が基本です。

  1. 湯冷ましで湯温を50〜60℃まで下げる
  2. 急須に茶葉を多めに(1人あたり約3g)入れる
  3. 少量のお湯(人数分×30ml程度)を注ぎ、2〜2分半ほど待つ
  4. 最後の一滴までしっかり注ぎ切る

2煎目以降は少しずつ湯温を上げると、玉露の表情の変化を楽しめます。

玉露を楽しむためのおすすめ茶器

玉露は少量のお湯でじっくり抽出するため、小ぶりで注ぎ切りやすい急須が向いています。茶葉の動きを目で楽しめる透明な急須も、抽出時間を見ながら淹れたい玉露にはおすすめの選択肢です。

普段の煎茶からのステップアップに

玉露は来客のおもてなしや、ご褒美の一杯にもふさわしいお茶です。新緑園では宮崎県新富町の上質な茶葉を活かした煎茶・玉露をご用意しています。まずは上質な煎茶から、玉露の旨味の世界に近づいてみてはいかがでしょうか。

新緑園のおすすめ商品

記事監修

日本茶専門店 新緑園 代表取締役 茶匠 黒木信吾 (茶審査技術 九段 / 全国茶品評会 農林水産大臣賞 4度受賞)

宮崎県新富町にて昭和30年創業の新緑園代表。全国茶審査技術競技大会で全国でも数少ない「九段」を取得。

  • 全国茶品評会 農林水産大臣賞 4度受賞
  • 国内外コンテストで多数受賞
  • 日本茶普及活動にも従事

玉露(ぎょくろ)の被覆栽培によるテアニンの温存メカニズムと、家庭でも実践できる低温・少量・じっくり抽出の淹れ方をご紹介します。煎茶よりまろやかな旨味と、覆い香と呼ばれる独特の香りが特徴です。宮崎県新富町・新緑園の上質な茶葉と、抽出を楽しめる透明急須で、特別な一杯のお茶時間をどうぞ。

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