碾茶(てん茶)とは|抹茶の原料となるお茶の製法と特徴

抹茶のもとになる茶葉「碾茶(てんちゃ)」をご存じでしょうか。普段口にする煎茶やほうじ茶とはまったく異なる製法でつくられる、抹茶のための専用茶葉です。本記事では、碾茶の製法、玉露との違い、そして家庭で抹茶を楽しむための茶道具まで、やさしくご紹介します。

碾茶(てん茶)とは

碾茶は、蒸し製緑茶の一種で抹茶の原料となるお茶です。なお、中国茶の「甜茶(てんちゃ)」とは音が同じでも、まったく異なる種類のお茶です。碾茶は、茶摘み前の少なくとも20日以上、茶園を覆う「被覆栽培」を行ったのち、生葉を蒸して、揉まずに乾燥させるのが特徴です。

碾茶と玉露の違い

玉露と碾茶は、いずれも被覆栽培によって旨味成分のテアニンを温存する点が共通しています。一方で大きな違いは、揉む工程の有無にあります。玉露は仕上げの段階で揉んで茶葉の形を整えるのに対し、碾茶は揉まずに乾燥させ、専用の「碾茶炉」と呼ばれる装置で乾燥工程を行います。揉まないことで、葉そのものの形が残り、その後に茎や葉脈を取り除いて葉肉部分だけを残し、石臼などで挽くことで抹茶になります。

碾茶から抹茶ができるまで

  1. 被覆栽培で日光を遮り、葉のテアニンを温存する
  2. 生葉を蒸して酸化を止める
  3. 揉まずに碾茶炉で乾燥させる
  4. 茎や葉脈を取り除き、葉肉部分(碾茶)に仕上げる
  5. 石臼などで挽いて、粉末状の「抹茶」が完成する

抹茶の楽しみ方

抹茶はお点前用のものとお菓子・ラテ用のものに分かれます。お点前用は、茶筅でしっかりと点てて、お茶そのものを味わうのに向いています。お菓子やラテ用の抹茶は、ミルクや洋菓子の風味とよく合うように仕上げられており、毎日の暮らしに取り入れやすい使い勝手の良さが魅力です。

家庭で抹茶をはじめるなら

抹茶を点てるには、茶筅(ちゃせん)や茶碗、茶杓があると本格的に楽しめます。新緑園では、お点前用・お菓子用それぞれに合う抹茶と、抹茶のためにつくられた茶筅をご用意しています。

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記事監修

日本茶専門店 新緑園 代表取締役 茶匠 黒木信吾 (茶審査技術 九段 / 全国茶品評会 農林水産大臣賞 4度受賞)

宮崎県新富町にて昭和30年創業の新緑園代表。全国茶審査技術競技大会で全国でも数少ない「九段」を取得。

  • 全国茶品評会 農林水産大臣賞 4度受賞
  • 国内外コンテストで多数受賞
  • 日本茶普及活動にも従事

抹茶の原料となる碾茶(てん茶)の被覆栽培(20日以上)と、揉まずに乾燥させる独特の製法を、玉露との違い(揉む工程の有無)と合わせて解説します。お点前用とお菓子・ラテ用で適した抹茶が異なります。新緑園のお点前用「金の渦」、お菓子用「南のかぜ」、茶筅で家庭から本格的な抹茶の楽しみをはじめてみませんか。

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