【日本茶コラム】山梨県

生葉収穫量194トン、荒茶生産量36トン。
南部茶は戦国期に河内領主穴山氏の文書に贈答用として用いられており、少なくとも室町時代には既にお茶の栽培が行なわれていたと考えられている。本格的な栽培が始まりは第二次世界大戦後、やぶきた種を導入したことにより多くの農地が茶畑へと姿を変えている。
 
 
 
南部茶(なんぶちゃ)
山梨県南巨摩郡南部町で栽培されているお茶です。柔らかさと香り高い風味が特徴です。南部地域の気候は温暖であり、また降水量も多いため、お茶の栽培に適している。気象環境が静岡市北部とほぼ同一。『やぶきた種』を使用していることや品質は静岡茶とよく似ています。ただし、静岡茶は深蒸しが多いですが、南部茶は普通蒸しが多いことが特徴です。

※上記は新緑園ではお取り扱いがございません。
 あくまでも産地のご紹介となります。
 悪しからずご了承ください。

 

南部町を中心に根付いた茶の文化

山梨県の南部地域では、古くから山地特有の気候を活かした茶づくりが続けられてきました。温暖な気候に加え、年間を通して比較的降水量が多く、茶樹が育つ環境が整っています。戦国期の文書に茶の記録が残されている点からも、当時すでに贈答用としての価値が認められていたことが伺えます。

第二次世界大戦後には、やぶきた種が導入されたことで、より安定した生産が可能になり、茶畑の面積が増えていきました。こうした背景をもとに、南部町の茶は地域の農業を支える重要な産品になっています。土地の個性を生かしながら栽培方法が受け継がれているため、南部茶は県外でも知名度が徐々に高まりつつあります。自然がもたらす環境と歴史の積み重ねが、今日の品質に結びついているのです。

南部茶ならではの味わいと特徴

南部茶は、香り高くやわらかな風味が魅力で、渋みが出にくい点が好まれています。静岡県北部と気象条件が近いため、育つ茶葉の性質が似ているとも言われています。葉の形や香りの特徴から、やぶきたの個性が素直に現れやすく、素朴ながらも上品な印象に仕上がるのが特徴です。

蒸し時間は普通蒸しが主で、茶葉本来の香りがしっかりと残るため、湯を注いだ瞬間に立ちのぼる香りで心が落ち着きます。やや低めの温度で淹れると旨みが引き立ち、高めの温度ではすっきりとした後味を楽しめます。日常使いのお茶としても相性が良く、さまざまな温度で試すことで新しい表情に出会える点も魅力です。こうした飲みやすさから、幅広い世代に親しまれています。

南部茶の未来と地域の取り組み

南部町では、茶産業の価値を再認識し、品質の向上や販路拡大に向けた活動が進められています。生産者が協力し合い、技術研修会や土壌管理の改善を行うことで、安定した品質の茶葉が育つ環境が整えられています。また、若い世代が茶農業に携わるきっかけをつくるため、地元イベントや体験型の取り組みも増えてきました。

こうした活動が続くことで、南部茶の魅力が県外にも広がり始めています。地域で大切に育まれてきた伝統を守りながら、時代に合わせた展開を図る姿勢が、今後のブランド価値を高めていくでしょう。南部茶に出会う機会があれば、その香りと味わいの奥深さに触れていただきたいところです。きっと山梨の自然が持つ力強さを感じられます。



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