【日本茶コラム】ほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶は一般に、煎茶や番茶、茎茶を焙煎したもので、独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりしています。刺激が少なく胃にやさしいため、食事中のお茶に向いています。 ほうじ茶は一般に番茶や玄米茶などと同位に位置づけられ、日本茶として高級な部類のものではないとされますが、ほうじ茶飲用の習慣が深く根付いている京都では、上質なほうじ茶が料亭の改まった席で供されることも珍しいことではありません。
ほうじ茶は葉が赤茶色に変わるまで強火で焙じて作ります。日本茶業中央会の定める緑茶の表示基準では「ほうじ茶とは、煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの」と定義されており、緑茶の1分類です。
今日の製法は、1920年代に京都において確立されたといわれています。 新緑園の「特撰 ほうじ茶」は茶匠黒木による厳選原料をブレンドし、原料の長所をさらに伸ばす自社火入れ焙煎。苦みや渋みがないので飲みやすく、優しく口に広がる味わいが特徴で、初めての方にも「おいしい!」といって頂ける商品です。
ほうじ茶とは緑茶の一種で、煎茶や番茶などを赤茶色になるまで強火で焙(ほう)じたもの。 焙煎火入れ行程において焙じられたほうじ茶には300 種類以上の香りが封印され、お湯に抽出した時、一気に放たれる香りがリラックス効果の高い癒しと空間を創ります。
効能1 ほうじ茶の香りのパワーでリラックス
ほうじ茶に含まれる香り成分ピラジンにより、脳がリラックスモードに入ると言われます。 ほうじ茶のリラックス効果を最大に引き出すには、香りを出すために沸かしたての熱湯でいれるのがおすすめです。
効能2 疲れた体をしっかり休める安眠効果
夜PCやスマホを見たりすると、なかなか寝付けなかったり、夜中に目が覚めてしまったりしますね。ほうじ茶には、睡眠の質を改善し、体をしっかりと休ませてくれる働きがあります。ほうじ茶は、高温で焙煎することにより、緑茶や紅茶、コーヒーなどと比べると、カフェイン含有量が少なく体に刺激が少ない飲み物です。
ほうじ茶と牛乳でダブルの安眠効果 簡単おいしいほうじ茶ソイラテの作り方
(1)牛乳を200mlカップに入れ、電子レンジなどで温めます。 沸騰させないよう注意しましょう。
(2)片手鍋に水150ml入れて火にかけます。
(3)沸騰したら弱火にし、ほうじ茶を大さじ3入れます。
(4)お湯が100mlくらいになるまで濃い目に煮立てます。
(5)(1)のカップにこしながら注ぎ、はちみつやメープルシロップを大さじ1混ぜ溶かします。
※甘いものが苦手な人は、最後の甘みは入れなくても大丈夫です。冷え性の人はしょうがを入れるのもおすすめです。
効能3 ほうじ茶を飲んで血流改善
ほうじ茶の香り成分ピラジンには血流を改善してくれる働きもありますので、 冷え性の方に特におすすめです。 また、血流が改善されることにより美肌効果も期待できます。
早速、ほうじ茶の淹れ方の基本をご紹介しましょう。
ほうじ茶の淹れ方
お湯を茶碗に八分目まで注ぎ、茶碗を温めます。
適量の茶葉を急須に入れます。5人分ならほうじ茶はティースプーン山盛り4杯くらいが目安です。
高温のお湯を急須に注ぎ茶葉が開いて、ほうじ茶が抽出するのを30秒静かに待ちます。この時のお湯の温度は95度が目安です。
※長めにすると味が濃くなります。
※香りを出すため、必ず高い温度のお湯を入れましょう。
注ぎ始めと終わりで濃さにかなり差があるので、少量ずつ茶碗に注ぎ分け、味を均等にします。
A→B、B→A、A→Bと注ぎ分けます。これを廻し注ぎと言います。
ここを丁寧にするとみんなに美味しいお茶がいきわたります。
⇒ 急須で淹れたお茶の効能
宮崎や熊本の山間地に釜炒り茶の主要生産地があります。
釜炒り茶は、元来さわやかな香ばしさがありお買い得価格ではありますが、特別な清涼感のあるほうじ茶です。
フィルターインボトルで淹れる、水出し釜炒りほうじ茶も美味しいですよ。
こちらの釜炒りほうじ茶はいつもよりも少し多めの茶葉量で高温抽出による飲み方をおすすめします。
九州ならではの釜炒りほうじ茶をお楽しみ下さい。
ほうじ茶の香りを最大限に引き出すコツ
ほうじ茶の魅力は、なんといっても焙煎による香ばしさです。この香りをしっかり引き出すには、茶葉を入れる直前にポットを軽く温めておくことが大切です。器を温めることで、注いだ瞬間の温度が下がりにくくなり、香りがふわりと立ち上ります。急須にお湯を注ぐときは高めの温度を保ち、茶葉全体にしっかり熱を伝えるのがポイントです。
また、二煎目はやや短めに時間を取ると、濃すぎず飲みやすい味わいになります。残った茶葉を使ってお茶漬けや料理に活用する方も多く、食卓でも楽しめるのがほうじ茶の良さです。香りを楽しみながら、自分好みの濃さを見つけてみてはいかがでしょうか。
ほうじ茶アレンジで広がる楽しみ
そのままでも美味しいほうじ茶ですが、アレンジ次第で違った魅力を発見できます。ミルクや豆乳を加えて「ほうじ茶ラテ」にすると、香ばしさとやさしい甘みが引き立ち、カフェのような贅沢な味わいに変わります。寒い季節にはシナモンや黒糖を少量加えるのもおすすめです。体がじんわり温まり、リラックスタイムにぴったりです。
また、夏場は冷やして「水出しほうじ茶」としても人気があります。冷水でじっくり抽出することで、苦味が抑えられ、すっきりとした喉ごしになります。お菓子や食事との相性もよく、どんなシーンでも楽しめる万能なお茶といえるでしょう。
心をほぐす一杯としてのほうじ茶
ほうじ茶には、心と体を穏やかに整える力があります。仕事の合間に飲むと、香ばしい香りが疲れをやわらげ、気持ちをリセットしてくれます。寝る前の一杯もおすすめで、カフェインが少ないため安眠を妨げにくいのが特長です。
新緑園では、焙煎士が火加減にこだわり、原料の個性を生かした深みのある味わいに仕上げています。お子さまからご年配の方まで安心して楽しめるやさしいお茶です。慌ただしい一日の終わりに、湯気の向こうから立ちのぼる香ばしい香りを感じながら、ほっと一息ついてみてください。きっとそのひとときが、明日への活力を生む時間になるでしょう。